家族信託とは13
家族信託を利用する上で注意しなければならないのが、課税との関係です。家族信託においては、税制上の優遇はありません。信託において、課税の対象とされるのは、受益者です。したがって、委託者兼受託者という内容…
家族信託を利用する上で注意しなければならないのが、課税との関係です。家族信託においては、税制上の優遇はありません。信託において、課税の対象とされるのは、受益者です。したがって、委託者兼受託者という内容…
家族信託は、長期的に本人の意思を反映させて信託財産を管理・処分することができる機能を有しており、民法上の委任契約、成年後見制度、遺言制度や、任意後見制度ではできなかった財産管理・処分を可能なものとして…
家族信託は、委託者の財産について、受託者が、受益者のために管理・処分することによって、信託目的を達成しようとするものです。そのため、家族信託では、受託者に、委託者の死後事務に関する権限を与えることがで…
家族信託は、受託者が、受益者のために、委託者の財産を管理・処分することはできますが、福祉関係等の身上監護に関する権限を、受託者に認めることはできません。そのため、家族信託だけでは、受託者が管理している…
ここまでは、信託の仕組みの概要を説明しましたが、ここからは、家族信託の活用についての具体的な事案を紹介します。 Aは高齢のため、自宅で生活できなくなったときは、介護施設に入所するつもりでいます。しかし…
信託は、その終了事由が発生すると終了します。信託が終了すると、信託に関する債権債務を清算し、残余財産の帰属者に残余財産を交付します。これを「信託の清算」といいます。 信託の終了事由としては、①信託の目…
受益者とは、受益権を有する者のことです。受益権とは、信託行為に基づく財産的利益の給付を確保するために、受託者に対して一定の行為を求めることができる権利のことをいいます。信託行為の定めにより受益者となる…
受託者は、委託者から信託財産に関する所有権とその名義の移転を受けるとともに、委託者によって設定された信託目的に従って、この信託財産の管理・処分する義務を負うことになります。受託者は、他人の財産管理人と…
信託の関係者としては、委託者、受託者、受益者、信託管理人等(信託管理人、信託監督人、受益者代理人)がいます。このうち、委託者、受託者、受益者が信託の当事者となります。また、委託者と受託者は、信託行為の…